無料ダウンロード知性は死なない平成の鬱をこえて (文春e-book) pdf

知性は死なない平成の鬱をこえて (文春e-book)

09/30/2020 03:50:43, , 與那覇 潤

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無料ダウンロード知性は死なない平成の鬱をこえて (文春e-book) pdf - 世界史の視野から、精緻に日本を解析した『中国化する日本』で大きな反響を呼んだ筆者。一躍、これからを期待される論客となりましたが、その矢先に休職、ついには大学を離職してしまいます。原因は、躁うつ病でした。本書では、自身の体験に即して、「うつ」の正しい理解を求めるべく、病気を解析し、いかに回復していった過程がつづられています。とともに、そもそも、なぜこんなことになってしまったのか、と筆者は、苦しみのなかで、自分に問いかけます。ーー自分を培ってきた「平成」、その30年の思潮とは何だったのか。いま大学は、「知性」を育む場となりえているのか。喧伝される「反知性主義」は、どこから始まったのか。なぜ知識人は敗北し、リベラルは衰退したのだろうーー一度、知性を抹消された筆者だからこそ、語れることがあるのです。病を治すのも、また「知」なのだ、と。これから「知」に向かおうとするすべての人に読んでほしい、必読の一冊です。【目次】はじめに 黄昏がおわるとき第1章 わたしが病気になるまで第2章 「うつ」に関する10の誤解第3章 躁うつ病とはどんな病気か第4章 反知性主義とのつきあいかた第5章 知性が崩れゆく世界で第6章 病気からみつけた生きかたおわりに 知性とは旅のしかた
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冒頭、平成という時代を、平和憲法、自民党単独一党支配、経済成長、日本型雇用慣行、アジア最先進国の誇りが限界を露呈、批判に晒されたことから「戦後日本の長い黄昏」という言葉で表現。そして、“敗北した学者たち”の項へと続き、標題の内容へと。だが、副題から、“時代の鬱”について絞って書いたものと思いきや、御自分の鬱体験に大部が割かれていて途惑った。敗北したのが一般の学者たちというのは単なる方便で、実は著者自身だったというオチと捉えれば好いのか。自らを俎上に載せる勇気は好感が持てるのだが、何処かまだ取り繕い“逃げ”を打っているように思えるのは私だけ?しかしながら、映画化もされた漫画エッセイ『ツレがうつになりまして。』、田中圭一:著『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』、長年の“鬱”に苦しんだことを告白した『ボーン・トゥ・ラン 上・下: ブルース・スプリングスティーン自伝』などの出版物に駆け足で触れつつ(著者の苦悩が垣間見られる)、『米Rolling Stone』誌19994年6月2日号カート・コバーン追悼号表紙フォトまで掲載。ほぼ平成年間とダブる“鬱”文献、“昭和鬱”とは微妙に異なる“平成鬱”への言及は、意外と有効で意義があるかも。気になった点は多々あるが、そのうちいくつかを下記に。P110、「社会主義リアリズム」の文学は、分析的な図式にはまっているが故文学の名に値しないとする件。「社会主義リアリズム」はそれに反対する表現者たちをも多く生み出した訳で、逆に一見社会主義プロパガンダのようであっても随所に体制への毒を秘めたもの、大きなものに取り込まれる苦悩や悲哀を滲ませた作品は少なくはなく、研究や思考を中途でブッた斬って安易に結論づけようとする著者こそ、反知性主義者そのものではないかとつい言いたくなってしまう。考えてもらうため、理解してもらうために少し意地の悪いことを書いてしまったかもしれないが、著者は「疑い続けることこそ知性」とも記していて、知性は原則的に矛盾を孕むものであり、何処かで妥協、斬らないと表現にはならないという当たり前の話な訳で、このあたりに興味がある方は、インディ・ブッティズムの巨人ナーガルジュナやヴァスバンドゥなんかをググッてみてください。それにしても、インドから仏典を移入し、原典を殆ど焼き捨てた中国って、今現在も含めて謎の国だよね。P233~、天皇退位問題について。長いので要約すれば、天皇からの制度変更実質依頼発言は禁止事項の政治行為ではないか、退位後は天皇ではないから自由な政治的発言が可能になるのか、それにより政治が左右されることはないか、逆に時の政権が現天皇の意思を慮り、今年流行った言葉で言えば忖度するという便宜上名目において退位を迫ったり圧力を掛けたりすることが起きはしないか、と。特に目新しくもなく、著者は生前退位に反対ではないが、何等疑問を抱かぬまま民意が賛成へと雪崩れ込むのが「心底恐ろしく感じた」と書きつつ、引退したくなる程大変なものらしいとの印象を国民が抱いたのは貴重な体験だとも。以降、わざと解り難く書いているが、象徴天皇は殆どの自治体が制定している「ゆるキャラ」と近似だと言っていないか?言われてみれば卓見かもしれないが、ちょっと抵抗があるなぁ……。P264~、日本の場合は企業自体を家族に類似した集団に仕立てることで内側に共存主義の要素を残すとあるが、これは一体何時の話なのだろう、そもそも著者はどれだけの企業、会社、それらを経営するトップ及び取巻きやそこで働く人々を、著者が言う“身体知”のレヴェルで理解しているのだろう。他社及び社内の熾烈な競争、自他を磨滅させる過酷なダンピング合戦、上司に押し付けられる無理難題や数字が即評価=役職・給与に反映されるシステム下で同僚、部下の裏切りに遭ったこともなく、何だかんだ不満を言いつつも、かつては幸福なアカデミズムがのさばる楽園で育った方なのだと想像せざるを得ない。しかし、だからこそ、「能力は私有物ではない」(P278)、「知性、能力は究極的に私有できない」という、やや高いところからの目線ながらもイノセントな匂いもする理想を恥ずかしげも無く掲げることが可能となり、これはこれで全然悪くはないと思ってしまう。象牙の塔という言葉があるように、知性や能力は閉所、狭小と親和性があり、勘違いに過ぎない偽の知性と独り善がり的な誤った能力は拡散、暴走する傾向にあるから気を付けましょう。結局、知性は死ぬ運命だし、場合によってはあえて殺した方が好い場合もあり得るし、バカで何が悪いのとまで書いてしまえば、身も蓋もありませんよね?
de 與那覇 潤
4.8 5つ星のうち (32 人の読者)
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