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潜伏キリシタン江戸時代の禁教政策と民衆 (講談社学術文庫)

10/01/2020 21:20:54, , 大橋幸泰

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潜伏キリシタン江戸時代の禁教政策と民衆 (講談社学術文庫) epubダウンロード無料 - 幕藩体制下に弾圧されたキリシタンは、明治政府によって解放された――。このように思われている「日本社会の近代化」は、歴史の真実なのだろうか。そもそも、「キリシタン」とは何なのか。非キリシタンであったにもかかわらず、領主の苛政に一揆を起こした民衆を「切支丹」として弾圧した事例や、問題化を避けるために、穏健なキリシタン百姓を黙認した事例などを取り上げ、歴史と宗教のかかわりに新しい視野を提供する。
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江戸時代のキリシタン問題を分析する書である。2014年に選書で出た本の文庫化。冒頭に21世紀問題やら日本人無宗教問題やら出てきてちょっと白けるが、その後は歯切れよく、快調に進行する。分析の視点は一、呼称。キリシタンの呼称の変遷。本書では、現実に存在したキリシタンについては、「キリシタン」と呼び、実態からかけ離れた虚像としてのキリシタンについては「切支丹」と呼ぶ。近世秩序が徹底的に排除しようとしたのは「切支丹」のほうとする。二、異端的宗教活動の枠組みでキリシタンをとらえる。つまり、キリスト教の枠組みを離れて、隠し念仏・隠れ念仏、流行神等と類似の異端的宗教活動と考える。三、属性論を潜伏キリシタンの日常に適用する。潜伏キリシタンも、身分、生業を持ち、近世村落に帰属する村民として、世俗秩序(寺の法事にも出る、必要なら踏み絵も踏む)に従っていて、その実体は死刑対象の「切支丹」から大きくずれていた。それゆえ、幕末まで生き延びることができた。私的感想〇よく知らなかったことで、面白かった。ただ、島原天草一揆までで半分量を使ってしまい、一揆以後幕末までの潜伏キリシタンの著述がちょっと窮屈になった感はある。〇浦上一番崩れ、天草崩れ、浦上二番、三番崩れとも、キリシタンを摘発、告発する庄屋側とキリシタンを守ろうとするの多数村民の争いになっているのが興味深い。庄屋側の意図は、処罰が怖い、異端者排除、権力財産闘争、等だろうが、村民側(キリシタン村民を含めて)は、親族・友人へ情愛、村社会生活共同体の平安の維持等であったとする。その結果、浦上一番は「異宗」なし、の奉行所判定、天草は「異宗」はあったが「切支丹」ではない。回心したので許す。浦上三番(安政5年)は先祖伝来の「異宗」(村人はそう主張)はあったが、「切支丹」(教義はどうみてもキリシタンだが)ではないとなっている。〇明治以後は略。〇庄屋の告発、通報は、今日的な問題としては、コンプライアンスに基づくものかどうかとか、正義感ゆえの内部告発なのかとか、極悪人通報なのかとか、お上への売り渡しなのかとか、幕府としては、絶滅させたはずのものを、まだ繁殖していると言われて困ったのではないかと、いろいろ考えるのは面白い。しかし、著者があとがき等で、現代の現実の政治、社会の生臭い問題について、ややエキセントリックな発言をされるのは愉快ではない。歴史学者は、現代政治社会の生臭い問題については、なるべく謙虚であってほしい。私的結論〇「異宗」はあったが、「切支丹」ではない・・応用範囲の広い言葉である。
de 大橋幸泰
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